カットでのパームと、選ばれたカードを使う「Nunca seis」
デックを保持する手でのクラシック・パームにより、自然なカットの動作のなかにシークレットな動きを溶け込むことができます。ミゲル・ゴメスは、セミテクニカルなハンドリングと、「絶対に6枚にならない」の演技から解説、細部のポイントの総復習にいたる完全な手順を通して、その可能性を深めていきます。
現象とその構成
観客が混ぜたデックから1枚を選んでもらい、デックに戻してまとめます。その後、特徴を手がかりにしてそのカードを探し出すために6枚のカードを手渡します。数えていくと7枚目が出現します。1枚を脇に置いても、再び枚数は7枚になります。観客自身が数えても同じ状況が繰り返されます。最終的に、束のように見えていたカードはたった1枚になり、それが選ばれたカードであることが判明します。
演演出では、このクライマックスと「最初にカードを特定する」という目的を結びつけます。繰り返される現象に対する態度の変化、観客との協力、そして出現の瞬間を際立たせるポーズ(タメ)について考察します。最後の分析では、カードあたかも意思を持っているかのように振る舞う様子を大げさになりすぎずに演じる方法と、シークエンスに明確な結論をもたらす方法を取り上げます。
デックを持つ手でのパーム
解説は、普段デックを左手で持つ人を基準に左手に焦点を当てます(右手で持つ人は適宜読み替えてください)。デック自体が角度のカバーとなり、もう一方の自由な手を表情豊かに使えるようにする方法を解説します。
レイズド・グリップ(持ち上げたグリップ)により、パームするカードのためのスペースが生まれます。その配置、手の傾き、そして通常のポジションとの間の移行を学びます。練習の目的は、カードが隠されている状態でもそうでない状態でも、快適で安定した見た目を維持することです。
さらにゴメスは、両手を使った表現のトレーニングを提案しています。片方の手が硬直しているように見えないように、指をさしたり、お願いしたり、セリフに合わせた動作をつけたりします。こうした自然さは、カードの位置の学習と並んで習得すべき重要な要素です。
カット時のパームとアンパーム
このテクニックは、カットの中に少量のカードのパームを組み込んだものです。レイズド・グリップを使うことで、パッケージ(パケット)自体の動きの中でカードをパームの位置にスムーズに移動させることができます。講師はこの隠されたアクションと外部からの見た目の違いを明確にし、なぜこのハンドリングをセミテクニカルと呼ぶのかを説明します。
アンパーム(デックに戻す技法)によって、新たなカットを行っているかのように見せながら、パケットを別のパケットの上に返すことができます。指の配置と、カードを1つの動作でまとめるために必要な連係動作を磨きます。動作の経済性を意識することで、最初にパレットを置いてから独立した調整を行うという無駄を省きます。
ハンドリングの途中でルーティンを準備する
解説では、パケット間のリターンとカットを駆使して、選ばれたカードを上から3番目の位置にコントロールする方法を学びます。観客がカードを示している間にブレイクや基準となる位置を準備する方法と、カードを受け取るためのオープンスペースを自然に保つ方法を分析します。
カードの特徴についての解説を交えることで、「絶対に6枚にならない」に必要な配置を整えていきます。親指の腹の異なる部分を使った2枚のプッシュオフ、複数枚を1枚のように扱うハンドリング、そしてパームに先立つターンオーバー(反転)を詳しく解説します。こうして、観客が混ぜたデックから出発して、演技の進行中にシークエンスが準備されていきます。
その後、6枚のカードを選ばせ、デックを回収する一連の流れがアンパームのための絶好のタイミング(カバー)となります。手の動きの優先順位、最初のカードを受け取る瞬間、そして観客の動作が生み出す自然なカバーを確認します。
カウント、参加、そしてクライマックス
一連のカウントとカードを減らす手順のすべてを解説します。観客への指示には明確な役割があります。それは、必要な配置を崩すことなく、観客自身に数を数えて結果を確認してもらうことです。演技を通じて、選ばれたカードが示されたカードの中に含まれていないことがはっきりと示されます。
終盤のフェーズでは、ビドル・カウントを取り入れ、ブレイクやパケットの盗み見(スチール)を用いてパッケージの消失の準備をします。また、テーブルにカードを置く際の手のジェスチャーや音を均一にする方法についても詳しく復習します。
クライマックスの直前には、観客と参加者に対する手の位置を入念に確認します。選ばれたカードの特徴についてのトークが、テクニカルな動作とマジカルな瞬間の間に絶妙なポーズを生み出します。結末では、カードが1枚だけ残っていることを明確に示し、その後にそのカードの正体を確実に見せる必要があります。
用具と練習
このルーティンには、レギュラーデック1個、テーブル、そして1人の参加者が必要です。クラシック・パームのポジションを把握し、ブレイク、スプレッド、カットをスムーズにこなせるスキルが求められます。クラスではカット時のパーム、デックへの戻し方(アンパーム)、そして必要なカウントを学びますが、それらを一連の流れとしてつなげるには練習が必要です。
まずはレイズド・グリップと2つのカットの動作を練習し、その後にカウントの順序と観客への誘導の仕方を練習しましょう。全体の通し練習を行うことで、演技表現を加えたり角度の調整を行ったりする前に、正しいポジションを確認することができます。